I ♥漫画

2009年6月 6日 (土)

河内さんのこと。

<マンガちゃん>
ここのところ、かなりの金額をマンガにつぎ込んでいる気がする…

Cake_2

 
■河内遥『ケーキを買いに』
キターーーーーー。ワッホイ!おそいよ!とはいえ、「漫画界のアンファン・テリブル」とは、満を持してのキャッチコピー。数年前、アックスで短編(よっぱらいの友達と始発の電車にて、な話だった確か)※を読んでからというもの、細々ずーと追ってまして。ファンです。もう一度 言いますと、ファンです!全然知り合いでもないのに「河内さん」とか呼んですいません。「さん」付けは親しみ以外の何者でもありません。好きです♥ちうわけで、わたしの中では、待ってました、な河内さん新刊ラッシュ。5月、6月とサブカル、エロ、時代物までジャンルレスに4社合同フェアで単行 本発刊だそうです。

先日、取り急ぎ買ったファースト作品集『ケーキを買いに』。
エロティクスFの連載+読み切りを集めた、スイーツが軸のエロスな短編集。
しょっぱなからBLで少々面食らいましたが、やっぱり、河内さん、すごい。と、思う。直接的&肉体的接触がどーのというんではなくって、その状況にぽかーんと生まれた脳内のつぶやきが、感覚が、THE河内さん。河内さんの作品をそんなにはたくさん、私はまだまだ読んでいないけれども、読書中、宙に放り投げられるような、この「ひとり」感、というか「ぽつり」感、を私は愛す。そして、セリフのセンス。
絵柄は、昔の、トーン少なめ・太い線でモジョモジョした感じが好きだったのですが、昨今はツヤと光のトーン使い・細くて繊細なタッチ。やはり少女漫画(「アックス」→「コーラス」で連載ってすごい…)を通るとこうなるのかしら。ということもあり、今はどちらかというと、言葉の感覚に痺れる向きが強いです。
ただ、エロにおいては、今のタッチの方が断然エロさが出るので、これでいいんだろうなあと。なにがエロいって女の子の乳がエロい。服をめくって出てくる乳の形と、乳首の感じが。
河内さんは、目を描く時に、いつもキラキラとは違う、目の玉のツヤみたいなのを入れているのですが、乳を描く時にもふわあっとしたトーンを削ってツヤを出していて、私にはそれが至極エロく見える。

3話と最終話、「キワキワケメコさん」がいいなあ。4話は売れ線要素で狙った感じもするので、個人的にumm…。

★3話「スイートポテト」
風邪の熱っぽさ、学校を休んでいる日の禁じられ感、ひとんちの匂いとか布団をかぶったときの絶対的な2人感とか、うまいなああああ、と。女子はやはり芋が好きなのか。

★最終話「チェリーパイ」
やっぱり青春ノイローゼ。こういうのに、わたしはとても弱い…。なんなんだろう。志村貴子(「放浪息子」「青い花」)に持って行かれるのと、たぶん同じ。芽生え、とか、はじめて、に弱いのかしら。そのぎこちなさとか戸惑いに。あまずっぺえ!キレートレモン!!(?)

★「キワキワケメコさん」
「ダメ男の 苦笑いって グッとくる」…うっわー。痺れる。どうやら本書の中ではいちばん古いみたい。絵が好きです。身体の落書きに、声をあげて笑ってしまっ太。ケメコさんの携帯電話は、どうやら私のと同機種な模様。

何度か読み返して気付いたのは(連載「ケーキを買いに」について)全体を通して「寸止め」で「果たされていない」ということ。1話で果たしているのは思い出と妄想の中だけ、2話でも、繭子ちゃんの望みは理性の左手で寸止めされ叶うことはなく、3話はおならプーだし、4話は妄想したもののフラれ、最終話ではまさかのゴムだん集団により中断、という。意図的なのかしら、偶然なのかしら。はて。

ほか、最近のマンガ事情について書こうと思っていたのですが、自分の予想以上に河内さんへの思いの丈が熱く爆発し、まじめにレビューしたったので、それは、また別のエントリで。

※あさって発売の新刊「へび苺の缶詰」に収録されている『あさにかえる』だと、思う…そして浅野いにお帯文って…!どーなの。売れるちゃうの、これ。

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